気象庁は、世界気象機関(WMO)による温室効果ガス年報(Greenhouse Gas Bulletin)第3号(11月23日発表)によれば、2006年の世界の二酸化炭素、一酸化二窒素、メタンの大気中の平均濃度は、過去最高水準となっていることを発表した。
WMOは、世界中で観測される温室効果ガスの濃度を毎年取りまとめて、温室効果ガス年報として発表している。気象庁は、WMOの温室効果ガス世界資料センター(World Data Centre for Greenhouse Gases: WDCGG)を運営して世界中の観測データを収集し、その解析結果は本年報に反映し、本年報の第3号(11月23日発表)によれば、世界の二酸化炭素および一酸化二窒素の平均濃度は引き続き増加しておりこれまでの最高となったこと、二酸化炭素は最近増加傾向が強まっていること、メタンについては増加が頭打ちになりつつあるものの依然として過去最高水準にあることなどがわかった。