環境省は、秋田県、川崎市及び山口県並びにエコシステム小坂株式会社、財団法人かながわ廃棄物処理事業団及び太平洋セメント株式会社の協力を得て、全国3ヶ所において、3回目の低濃度PCB汚染物の焼却実証試験を実施すると発表した。
PCBを使用していないトランス等の中に、実際には低濃度のPCBに汚染された絶縁油を含むもの(以下「低濃度PCB汚染物」という。)が大量に存在することが判明しており、これらの処理体制の整備が課題となっている。
環境省では、低濃度PCB汚染物の処理体制の整備に向け、既存の産業廃棄物処理施設等において低濃度PCB汚染物が安全かつ確実に処理できることを確認するため、3回目の低濃度PCB汚染物の焼却実証試験を実施することにした。
これまでの焼却実証試験の結果は、平成18年3月及び平成19年2月に、数十ppm程度のPCBを含む絶縁油又は数十ppm程度のPCBを含む絶縁油が含浸した木くず・紙くずを試験試料として用いた焼却実証試験を実施し、試験試料が安全かつ確実に分解されることを確認している。
環境省では、今後も協力が得られる他の施設において、焼却実証試験を実施していく予定としている。